DIARY

記事一覧

晴空と強盗。

アップロードファイル 202-1.jpg

冬のマドリッドは雨や雪が多い筈なのに、今年の冬は毎日晴です。
こんなに天気は良いのに、スペインの景気はホントに悪いです。

先日、日本からスペインに戻る時にフランクフルトからマドリッドまで乗ってきたスパンエアー航空というスペインの航空会社が昨日突然倒産して、昨日から全ての便がキャンセルになりました。よって、社員全員も昨日の段階で失業し、飛行場のカウンターも全てクローズ。マドリッドの空港も大変な騒ぎになっているようです。

丁度今、日本から遊びに来ている友人も来週火曜日にスパンエアーを使って日本に帰るはずなのですが、飛行場に電話してもずっと話中で、らちがあかないと泣いていました。

そんな不景気の中、ニュースの内容も失業や倒産ばかりで暗くなりそうなものですが、何故か暗くならない所がスペインの凄い所だと思います。むしろ、東京の地下鉄や電車に乗った時に感じる鉛のような重暗さに先回帰国した時に驚いたほどでした。

こんなニュースがありました。
ガソリンスタンドに覆面をした強盗が押し入り、現金4万円ほどを奪って走り去ったそうです。その一部始終が防犯カメラに録画されていたのですが、この映像、見たら笑いが止まりません。

猛烈な勢いで店の前までやってくる犯人の後ろに犯人のペットと思われるちっちゃな黒い犬がくっついてきて、犯人が店の中で現金を出せと脅迫している間、ワンコは店の前でおりこうさんにご主人さまを尻尾を振って待ち、現金袋を抱えて店から飛び出し猛ダッシュで逃走するご主人さまに「わーい!」と言わんばかりに元気に喜んで全速で追いかけて闇に消えて行く一部始終がそれはキレイに録画されていたのです。
ガソリンスタンドの亭主も強盗に襲われながら外で待っている犬をみて「?あれは近所のホセの犬じゃないか」とすぐに犯人が分ったのだそうです。
犯行の10分後には村民全員に正体がばれてしまった犯人ホセは、3人の子供に食べさせるお金がなかったので犯行に及んだと懺悔し、奪った4万円をそのまま返しました。皆さんも強盗をする時には愛犬がついてこないように、ちゃんと家に繋いでおきましょう。というニュースです。

このニュースをバルで見ていた人達は口々に大笑い。失業して犯行に及んだマヌケなホセに「自分だって失業してるから気持ちはわかるなぁ」などと同情し、とどめに「犬にもちゃんと覆面をかぶせるべきだ」などと盛り上がり、失業者で溢れ返るバルはいつも元気に笑えるテーマで賑やかなのでした。

  • 2012年01月28日(土)23時00分
powered by Web Diary