DIARY

記事一覧

羊飼い巡業。

アップロードファイル 190-1.jpg

昨日はバヤドリッドでのコンサートでした。

かつてのカスティリア王国の首都だった古い街です。マドリッドから200キロ、車で2時間ほどですが、バヤドリッドに到着するまでの高速道路から広がる景色はひたすら乾燥した農地で、つねに地平線が360度見渡せるような広大な風景が続きます。その中に目を凝らすと時々モコモコっとした塊を見つけることが出来るのですが、これが羊飼いと羊の群れ。大抵の場合、一人の男の羊飼い、2,3匹の牧羊犬、そして200頭ほどの羊・・そんな構成です。

運転はいつもマネージャーのヘマちゃんで、彼女の愛車「トヨタ君」に荷物と私を載せて一号車が出発すると、2号車は音響機器・照明・スクリーンを載せた機材トラックのペペと音響隊員が続き、更にスタインウェイのフルコンサートグランドを積んだパトリックが運転するクレーン付トラックが3号車で続きます。
なんだか、そんな群れをなしてカスティージャ地方を巡業する私達もどことなく羊飼いみたいだったりして・・・。

バヤドリッドのコンサートホールはとても素敵でした。出来たばかりのドーム上の会場で、まるで泡玉のような形状の屋根の下でピアノを弾いていると自分が虫か魚になって巣の中に帰ってきたような気持ちになるような、そんな会場でした。

夜9時に開演、10時半に終演、その後後片付けして車に乗ってマドリッドに戻ったのが午前4時だったのですが、帰りの車から見えたのはひたすら星・星・星。
最近見えるようになった冬の星座オリオンまで、まるで地平線をベッドに寝転がっているようでした。

  • 2011年10月22日(土)00時19分
powered by Web Diary