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バルセロナに行ってきました。

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先週の土曜日はバルセロナのアウディトリ劇場でのピアノリサイタルでした。
バルセロナの中でも最も大きな州立劇場で、音響も舞台装置も申し分のない素晴らしいホールでした。どんなピアニシモの音も、どんなフォルティシモの音もホールの隅々まで完璧に響き渡る音響で、一つの鍵盤を打鍵するだけでまるで一つの音楽の宇宙が広がるような・・・やっぱり音響って大事なんだな~と思いました。

有難いことに500席の会場は一杯になり、その中には昔キューバでお世話になった椿さんという素晴らしい外交官の方の姿もありました。昨年からスペインに赴任されて、今はバルセロナ総領事です。今年は震災が起こった事により、3月からほとんど休みが無い毎日なのだそうです。

バルセロナ。数か月ぶりに行ったのですが、いつもながらどうしてこんなに沢山人がいるのだろうと思うほど中心街は外国人観光客で渦巻いていて、最近マドリッドの山村生活で田舎者になった私には衝撃的な数日間でした。

バルセロナにはもう一人、とても仲良しの友達がいます。名前はラリ・ダリと言って、素敵な可愛いお婆ちゃんですが、彼女は画家、サルバドール・ダリの唯一の肉親にあたる姪です。
愛知万博の時に開催されたダリ・ピカソ・ガウディ展の為に来日し、この展覧会で私もピアノ演奏をしたことがきっかけで知り合ってすっかり仲良しになり、それ以来、私もバルセロナに行くと必ずラリの家に遊びに行くのですが、この家。何度行っても凄いのです。
ラリお婆ちゃんは、バルセロナ市内に一軒、郊外に一軒、そしてダリの生家、カダケシュという海の街に一軒、合計3軒もの家を行ったり来たりして暮らしているのですが、どの家もダリの絵だらけ。それも、ラリが幼かった時に一緒に遊びながら描いてもらったダリのイラストや詩、落書きから絵葉書まで、普段のサルバドール・ダリの絵画では見ることのできない、可愛らしくて温かくて優しい絵ばかりが至る所にあるのです。そしてそのダリの絵の合間には、ピカソの落書き、藤田 嗣治と一緒に書いた猫の絵、ムリーリョの絵画・・・「近所の八百屋さんに行く時でさえ、いくつも鍵かけて出かけなくちゃいけないから大変で嫌になっちゃうのよね」と言っていました。

久しぶりのバルセロナ、とても心温まる数日間でした。

写真は、ラリお婆ちゃんです。

  • 2011年10月06日(木)00時27分
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